偽りが駆ける街何処も行けず傾いたまま

僕たちは捨てられた春をここで見送っていた

夕立が足音の消えた空に傷を向けたまま

薄らいだ真実に背を向けてふらりと笑った


君の掌には握ることを躊躇う皺が付いた

誰も知らない溢した滴が乾いた後には

土壇場で開いた風下に揺れる花束を胸に

歌おう 不器用に震える喉で


いつからか青に染まる悲しみが逃げる時は

その全て 受け止めて 再会を祝おう

いつからか朱に染まるこの日々を抱く時は

ここで踊ろう 音楽が始まった夜に


偽りが駆ける街どこも行けず傾いたまま

僕たちは流された過去に強く手を振っていた

薄らいだ真実を取り戻す種をここで撒こう

この鳴りが更にしなやかに続くように


いつからか青に染まる悲しみが逃げる時は

その全て 受け止めて 再会を祝おう

いつからか朱に染まるこの日々を抱く時は

ここで踊ろう 音楽が始まった夜に